常識なんか、必要ない
お前が世界の広さをどれだけ知ってるっていうの


<ねぇ、こんなに.5>




突如、俺の口の中に高杉のモノが
無理矢理捻じ込まれたのは分かった。

屈辱を与えられるのが耐えられなくて
口枷を外されたと同時に、
唾液がだらしなく口の端から零れるのも関わらず
俺が相手に殺意を向けた、途端だった。


「オラ、どうした殺してみろや早く…!」

「ふうっ、うっ、ううう…ッ」


噛み付いてやりたかったが
それすら許さないかのように
髪の毛を掴まれ、乱暴に頭を揺さぶられる。
喉の奥を何度も先端に突かれるから
俺は嘔吐しないようにするのが精一杯で。

「ちょちょちょ、ちょっと晋ちゃん?
 何を勝手に人の子でやっちゃってんのかな?」

「うる、せぇな、手伝えって言ったのはテメーだろうが…!」

「んーまぁそうなんだけどねぇ。
 まぁいいや。土方の処女は俺のモンだから」

「んうううう!!!」


俺の頭の上で交わされる坂田達の会話を
口淫させられる苦しさに悶えながらも
何処か意識を飛ばしながら聞いていた時だった。

「ふ、ぁ、んんん…ッ」

「ふふ。土方のケツ穴はっけーん」


着流しの裾がめくられたかと思うと
四つん這いになっているゆえに
突き出した格好になっている臀部の尻肉を
坂田は掴み、肛門が見えるくらいに開いたのだ。


「初めてみたいだから、優しく解いてあげる」

ソコに顔を近づけられて息を吹きかけられ
羞恥心で死にそうになる。
そうこうしている間にも高杉の猛攻は止まらない。


「クク、どうしたよ。只じゃおかねーんだろ?」

「んっ、んっ、」

「どうしよ。ローションかけた方が良いのかな」


容赦なく高杉の一物が口の中でピストンされて
呼吸をするので精一杯で
坂田が何か呟いていようが
穴の皺を伸ばすように指先で撫でられようが
俺にとってはそれどころではなかった。

「…いっか。舐めちゃお」

「くぁ!」

尻に坂田の顔が近づいたかと思えば
ぬめりとした感覚に
ビクンと背を反らして俺は叫んだ。
その拍子に、芯を持ち始めた高杉のモノが
口から零れ落ちる。

「いっ、いやだぁ!それ気持ち悪い、
 やめろ、やめ、んううッ」

「土方ァ、放して良いなんて一言も言ってねぇぜ?」


抗議しようとしても
再び牡が口の中に入れられて遮られた。
そして、そんな俺に構わずに
坂田はピチャピチャと音を立てて
穴を嘗め回し始める。

「んーッんんっ、う、ふぅうう…っ」

3人を乗せたベッドが
ギシギシという音を嫌なくらい鳴らして揺れ、
部屋に響いて俺の鼓膜すら犯していく。

更に坂田の舌が直腸に出し入れされ
狂いそうな屈辱感と共に
何処かムズムズとした感覚に襲われる。

なんなんだよ、コレ…
もう早く終わってくれ。
なんでこんな事をされてるんだ俺…!







何度高杉のモノが俺の咥内を
行き来したかは分からない。
それでも青臭い性の匂いが鼻腔を刺激し始めた頃、
黙って舐め居ていた坂田が何かを口走った。

「そろそろいいかな」

くちっ。

指で拡げられた穴が音を立てる。
坂田の発した言葉の意味が分からなかったが
次の瞬間、その意図を理解した。


「土方の可愛いおま○こに入るよ…っあ」

「・・・・ッ!!」

つぷん。
音で例えるならそんな感覚。
本来ならば排出するべきその場所に
何かが侵入を試みたのだ。
未知なる感触がザワザワと神経を撫でて
俺は声にならない悲鳴をあげた。

「チッ、出すぜぇ土方…!」

が、達した高杉が俺の口の中に
ゴポリと吐精するものだから
飲み込むどころかシーツの上に
俺は咳き込みながら精液を吐き出した。

「…はぁ、はぁ、てめ、吐き出してんじゃねぇよ・・・」

「ゲホッ、げほっ、くそ、ちくしょ…」

肩で息をしつつも、笑いながら見下ろしてくる高杉を
俺は悪態づきながら睨みつける。
しかしそれも束の間、俺は長い髪の毛を後ろから引っ張られた。

「痛・・・ッ」

「土方ァ。次は俺のお相手してネ?」

「ひっ」

ぐ、と腰を進められ、臀部に坂田の毛を感じた所からして
俺の体内にアイツの性器が
全て入れられてしまったのだと分かる。
腹に感じる圧迫感に涙が出そうになった。

「ねぇ感じる?
 銀さんのが、土方のケツに、入ってるの!」

「やっ、ぁ、ああっ」

言葉を切って俺の脳髄にその事実を叩き込むように
耳元で囁いてくる。
同時にぐるん、と体の中で坂田の性器が回り
俺は我を忘れて喘いだ。

「く、ぁ、やめ、抜けぇ…」

「抜けとか言っちゃ嫌。もっと感じて?
 ほら、乳首コリコリしてやっから」

「うぁああ!」

付けられたローターの上から
胸の突起を押され、
忘れかけていた刺激が再び俺の全身を襲う。

力が抜けたその隙をついて
坂田が腰の動きを開始した。

「も、狭いなぁ。力抜いて」

「あっ、あっ、ああ、あ、ん、は」

パチュパチュ

パンパンパン

粘膜が擦れ合う感覚が
妙な気持ちにさせる。
粘着質な音と肉のぶつかり合う音が
獣のような声を俺に出させる。


なにこれ。
なんでこうなってる。
高杉が笑って俺を見てる。

悔しい
悔しい

やだ。
いやだ、こんなのは。


「あっ、土方、気持ちい、気持ちいよ」


ぐちゅぐちゅくちゃくちゅ


悔しい


「あっ、ぁ、やだ、も、やめろぉ…!」


悔しいよ近藤さん

力を貸して

こいつ等と戦う力を貸して


「はぁ、土方、ひじかたぁ」

「ふう、ん、ぁっ、ぁああ」


声を漏らさないように歯を食いしばって
シーツを握り締めても
自然と洩れてしまう声がもどかしい。

それでもガンガンと後ろから疲れる衝撃を
近藤さんや皆を想う事で耐える。


「ひじかた、好き、すき」

否、

「すき、だから」


耐えられると、思ってた


「ずっと銀さんがお前をここに


 閉じ込めて愛してあげるね・・・?」




『閉じ込めてあげる』

銀さんの言葉に土方が目を見開くのを
視界に入れなくても分かった。
知ってるよ?
嬉しくて仕方ねーんだろ?


「いぁ、ぁあ、っあ、やめ、ろ、もう、いやぁ…!」


入り口の付近で浅く出し入れした後、
俺は圧し掛かるように土方の体に己の体を重ねると
熱い体内を何度も犯してやる。

「好き、はっ、好きだよ土方ぁ…」
「あうぁあ」

耳元で囁くと、ぶるっと体を震わせる。

可愛い、可愛い。

可愛いなぁ。


俺が腰を動かすたびに
結合部分からぱちゅぱちゅという音が鳴る。
それが嬉しくてたまらない。
揺さぶる度に声を漏らす土方の吐息が堪らない。

俺自身じゃなくて、
もっと別の所で
もっと深い何かが

勃起してイっちゃいそうだった。

だって、大好きな土方のケツに指を食い込ませて掴んで
動物みたいに貪ってこんな幸せってある?


「あ、もう、やめ、やめて」


掠れた声を出して土方が強請る。
うん、初日だからそろそろやめてあげるね。
だから銀さんの味、これからしっかり覚えていってちょーだい?


「やああああ…!」


土方の牡を扱きながら俺はイった。
中出しせずに、肛門の辺りにビュクビュクかけてやった。
ふふ、やらしい。


「う…っ、く、ひっく」

「あっれぇ?土方も一緒にイっちゃった?」


射精した途端に、土方も力を失ったかのようにベッドに倒れ
嗚咽を隠すように顔をシーツに押さえつけてる。
そんな彼を宥めるかのように精液でベタベタの手で
土方の黒髪を撫でながら訊くと、
潤んだ瞳で睨まれた。

あらら。
素直になって貰えるのは
まだまだ時間が掛かりそう。


「おい銀時ィ、そろそろ戻らないとヅラが切れ出す頃じゃねーのかい」

「あーそうかも。一回戻るか。
 これ以上ヅラを禿げさせちゃイカンもんねぇ」


すっかり身支度を終えた高杉が呑気に訊いてくる。
俺も乱れた制服(といっても、ズボンしか脱いでねーけど)を整えながら
こちらの様子を警戒している土方に近づいた。


「ごめんね。俺達これから、見廻り行かなきゃなんだ。
 その後にご飯、持ってきてあげるから」

「み、まわり…?」


イった余韻がまだ残っているのか
息も絶え絶えに土方が訊いてきた。
だが、突如顔色が変わる。

「い、行かせるか!」

「だいじょーぶ、運がよければ土方の仲間は捕まんないよ。
 何せ、テロは派手なくせに逃げ足は速いもんねぇ」

「テメーら、俺の仲間に手を出したら承知し…あぁっ!」

弛緩してる土方の両脚を開かせたまま、
仰向けの状態でベルトで固定させる。
そしてその辺にあったバイブを
俺の精液で濡れてる土方の可愛い穴に入れてやった。

勿論、3点ローターは
乳首と牡につけたまんま。


「戻ってくるまで、コレして待ってて頂戴♪」

「い、いや、やめろ、・・・あっ、ひあああ!?」


スイッチを入れると、前立腺を刺激されたのか
土方が色めいた声をあげる。
あーあー。
見廻りなんか行かないで、
善がってる土方の姿見てたい所です。


「あ、あ、ぁあっ、ぁあ、いやだぁ・・・!」


なんとか刺激から逃れようとする腰の動きがヤバすぎる。
ねぇ、誘われてるよね?これ。
となんとか自分の欲望と戦いつつ
俺は土方の耳にイヤフォン、
そして視界を遮るゴーグルを付けさせる。


「・・・え?」

「只喘いでるだけじゃつまんないでしょー?」

「あ…ぁ、やだ、外せ、外せ!いや…」

「だから今まで、お前がどういう風に鳴いて
 どういう風に俺に抱かれてたか復習しといて?」

「あン、ぁ、いやっいや…!やだ、外せ、やだぁああ」


もー銀さんってば超優しいよね。
退屈させてあげないんだもん。
でもこれも、大好きな土方だからやってあげるんだよ?

ベッドの上で土方を一人残してくのは可哀相だけど、
あの子を護る為なんだもん、しょうがない。
扉を閉めて、鍵をかけ
地上への階段を上がる高杉の後に続く。


「銀時。最後に土方につけてたの、あれは何だ」

「えー?
 あのね。実は初めからハメ撮りしてたの。
 で、それを俺が戻ってくるまで
 エンドレスリピートで土方に見せてあげるワケ」


耳からは情事の音。
そして視界には、俺達のヤってる姿。
土方、大丈夫かな。
ちゃんと見て、聞いてられるかな。

嬉しすぎて気絶しちゃったりしてーv


「…お前、相変わらずえげつねーな」

「え、そんな事なくね?」


呆れたように高杉に言われる。
なんでそんな事、言われなきゃなんねーんだよ?


「最高の愛情表現じゃん」


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