私は、貴方が欲しい
だってちゃんと縛らなきゃ、どっか行っちゃうでしょ?
<ねぇ、こんなに.4>
「ん、ふう、うっ」
「さぁて、ちょっと体勢変わってもらうよ?」
暫くローターに翻弄される土方を眺めた後、
俺は彼の足を拘束していた手錠を同時にベッドから外し
そのまま腰を浮かさせて、今度は手首に嵌めた。
これで土方は大事な所が丸見えのまんぐり返し状態になる。
足首と手首を左右それぞれ手錠で繋いでるから
手首の方が2重に手錠で繋がれてしまうわけで…
余計に手首に傷がつきそうだけど、
気持ちよくなって貰う為には仕方ねーって。
「恥ずかしいねぇ。大事なトコが見えてるよ?
土方のこんなトコ、オシメ変えるお母さんぐらいしか
見た事ないんじゃね?」
「うぅ…」
「悔しい?憎い幕府の野郎にこんな事されて」
ローターに耐え、なおかつ恥辱に耐え。
その歪んだ表情が本当に愛しい。
導かれるように俺は、そのまま袋の片方に口付けた。
「……!」
「あーあー臭ぇなぁ、土方十四郎の金玉は!
ちゃんと洗ってますかぁ?」
本当は無臭で、本当に驚くくらい匂いがしなかった。
だけど土方をなじりたくて、
わざと高杉にも聞こえるような大声で言う。
すると土方は、カアッと顔を真っ赤にさせて
予想通りその強い双眸が少しずつ潤んでいく。
どうしよう、好き。
可愛い。好き、好き、好き。
銀さんの目に狂いはなかった。
「搾乳ついでに、綺麗にしてやるよ」
「ん!ん!んん!」
性器につけたローターが近くで煩かったけど
俺は再び袋に顔を近づけて口を広げ、
咥内に入れるとれろれろと舐め回す。
勿論、もう片方は緩く揉んでやった。
すると可愛い喘ぎを
ボールギャグの隙間から出して
土方は聞かせてくれる。
ああ、嬉しい。
敵でしかなかった土方を
こうして閉じ込めて愛する事が
本当に叶うなんて。
*
とりあえず、銀時がエグイ事を始めたのは分かった。
両足を開かせてベッドに縛り付けたかと思えば
今度はまんぐり返し…
あ?男にはちんぐり返しって言うんだったか?
まぁどうでも良いさ。
その体勢を保たせて手首と足首を手錠で繋ぎ、
乳首と性器に天人がもたらした淫具をつけたまま
敏感な股間を舐め続けている。
「ふぅ、う、ふぁう…」
4点の責め苦に耐えられないのか
口に嵌められたボールの間から
切なげな土方の声が絶え間なく漏れ、
ピチャピチャという水音と一緒に
部屋の中に反響する。
聴覚でも恐怖を与えられるように
作られたこの拷問部屋は
音がよく響く構造になっている為に余計だ。
「だらしねぇなぁ、土方のペニス。
精液垂れ流しじゃねぇか」
銀時の言葉に、ビクン!と土方の足が空を蹴った。
その顔は涙を流すのは耐えているようだが
屈辱にひどく歪んでいる。
なにせ、射精する決定的な刺激が与えられないのだ。
土方にとっては酷い精神的負担だろう。
「ふ、う、ひ」
「ねぇねぇ、そろそろイかせてやろーか?
我慢させすぎて不能になっても嫌だしぃ」
「んんんッ!!」
今まで袋の表面を舐めていただけの銀時は
ぎしっと乗り上げると珠をコリコリと緩く揉み始める。
すると気持ち良いのか、土方の上げる声が途端に甘くなった。
「んっ、んー!んー!」
「さ、土方のミルク、搾乳の時間ですよー。
お腹にいっぱいぶち撒けてくださーい」
「ふぁ、ん、ん、んうううう!!」
片手の手は睾丸、もう片方の手で土方の裏筋を素早く擦り。
すると溜まっていた快感が一気に放出されたのか
びくびくびく!と大きく身体を痙攣させて土方は達する。
パタパタと白いものが飛び散るのが俺の角度から見えた。
「は・・・ぁ・・・」
「あり?思ったより少ないねぇ。緊張した?」
力を失ったように土方の身体がベッドに沈む。
しかし銀時は呑気な声を出しながら
腹に飛び散った精液を指で掬い上げ、舐め取った。
「こんな量じゃ味分かんねぇ…って何放心してんの?」
「あ、くぅ!」
射精し終えた事に脱力している土方の乳首を
銀時は無表情でローターごと捻った。
勿論、土方の身体は痛みに跳ねる。
「んーやっぱり、沢山気持ち良くなって貰わなきゃダメかなぁ」
仕方ない。と銀時は一人で納得し、
今までの一連の出来事を傍観していた俺に話しかけてくる。
「ねー高杉ぃ。そこに居るなら手伝ってv」
「何を」
「この子の上と下のロストバージン」
言いながら、弛緩している土方の足首に嵌めていた手錠を外す。
なんだかよく分からないが
無視するとまた後で煩そうだから俺はベッドに近づいた。
「はい。これにつけかえて」
そう言って渡されたのは、筒形の口枷。
恐らく今嵌めているボールギャグと取り替えろ、
という事なのだろう。
さて。と俺はそこで初めて土方を間近で見た。
身体を反転させられ、両手は繋がれたまま
ベッドの上で四つん這いになっている彼。
長い黒髪は纏められているが、後れ毛が汗で首に張り付いて
妙な妖しさを感じさせた。
そして、銀時の言うとおり土方は
唾液をダラダラと垂らしまくっていた。
そのだらしない口元とは裏腹に
彼の瞳は未だに屈しない、という気構えが読み取れる
炎を灯していた。
「クク、面白ェじゃねぇか」
コイツも俺と同じだ。
そう感じた。直感とも言うべきもの。
土方も獣を飼っている。
そして、コイツはここで潰しておかなければ。
いつか松陽先生の妨げになる。
なんとなくそんな気がした。
「てっ、めぇら…!」
後頭部に手を回し、ベルトを外す。
そして口枷を取り去った途端に土方は吼え始めた。
「只で済むと思うなよ…ぶっ殺してやる…!」
その時、俺は銀時の言っている意味が
少しだけ分かったような気がした。
「はっ…やってみろよ…!」
「んうッ!?」
「えっ、ちょ、高杉!?」
コイツは、危険だ。