こっそりあとがき。
「貴方を壊したい」を書き始めた時からこのアフターエピソード「君のいない世界」を書く事は決めてました。
「貴方を壊したい」の3話目の冒頭、「つまり、童話で例えるならば俺は眠りの森の眠り姫〜」の下りは銀歳として生きようか迷っている銀たんでもあり、銀たんを失っても待ち続けるトシの心情でもあります。
実はこれだけは「貴方を壊したい」では回収していない心情で、読み直して頂くと「あー続編では銀時は生きてるな」という予測が出来るようになってます(どーん)
でも「貴方を壊したい」は長かったせいか皆様感情移入をして下さっていたようで、ラストを迎えた辺りでは「銀時が居ない事が悲しすぎて」という感想を沢山頂き、だからといって「大丈夫だよ、銀たんは実は生きてるんだよ!だから悲しまないで!」という事もネタバレになるので言えず…(笑)
トシが諦めずに「銀時に会いたい」と願い続けた結果が、このアフターエピソードの醍醐味であり銀時の生還を信じ続けてくださった皆様にも、ホッと胸を撫で下ろして頂ける作りにしたくて、銀時が生きてる事を匂わせる発言はどうしても出来ませんでした。
モヤモヤさせてしまって本当に申し訳ありません。
さて、この「貴方を壊したい」と「君がいない世界」を「君の事しか、今だけは」シリーズとリンクしている理由について。
「君の事しか、今だけは」での生きている二人のその後が読みたい。という感想を前からちょくちょく頂いておりまして、純粋な続編は作れないけど、それとリンクした作品なら…という事で、前から書きたかった白夜叉兵器銀たんとのお話をミックスさせて出来たのがこのお話です。
今自分が書ける最大限の銀土を書こう。というコンセプトで書き続けたらとても長編になってしまい、正直書き終えた私も驚いてます。多分、原作銀土への愛が強すぎたせいもあるのですが。(笑)
ちなみにタイトルで「君の事しか〜」とリンク作品である事も仕掛けておきました。
続編「fragile」は訳すと「壊れやすい」→「貴方を壊したい」という繋がりでした。
それではここまで読んで下さってありがとう御座いました。
更にここまで読んで下さった貴方へ。この後のショートストーリーをどうぞ