デスノパロで
伊東たま=月
銀たん=L
みたいな感じのすごいくだらないSSです。
デスノの
「える しってるか
 しにがみは りんごしかたべない」
とかあの辺のネタを知ってれば楽しんで頂けるかと!(笑)



「あー…今日は近藤さん達と帰るんだ。悪ィな」


品行方正、文武両道。
人は僕をそうやって賛美するけれど
そんなモノは退屈な日々の退屈な一部にしかすぎない。

退屈な毎日。
繰り返される毎日。
そんな人生の中で、
まるで枯れた砂漠の中で見つけた一輪の花のような
美しい土方君。

彼を手に入れようと試行錯誤するも
土方君の幼馴染と言う近藤の存在が
僕の全てを邪魔する。

「そんな事言うなよ、トシ。
 伊東君も一緒に帰ろう…」

「いいえ、僕は結構だ。それでは失礼」

何故だ!くそ、情けをかけたつもりか近藤め!
土方君と幼馴染なだけで一緒に帰るとは!
優越感か!?
眼鏡がずれて鼻眼鏡になりやすい僕に対する優越感か、近藤め!

こんな屈辱は初めてだ…!

待っていてくれ、土方君。
必ず僕が君をあのゴリラの手から救い出してあげるよ。

そう思い続けて数ヶ月。
僕の土方君へ綴る想いは
ノートにして14冊目になった。

ふふ…14…十四…十四郎…
おっと、土方君の事をすぐに連想してしまうとは
僕も相当きているな。
それとも、土方君も僕の事を考えているのかな?
ああ、そうか。きっとそうなんだろう。
僕達は両思いだね、土方君。

土方君…どうしたら僕達、
こんな退屈な世界で二人きりで
素直に想いを伝え合えるんだろう…。

はっ、そうだ。
このノートを使って宣戦布告をするんだ。

「土方君と二人きりの楽園…
 エデンを作る為にも僕は新世界の神になる!
 この、ITOUNOTE(イトウノート)で!!」

説明しよう!
ITOUNOTEとは、
土方君への愛のポエムを綴った
とっても恥ずかしいノートの事である!
(14冊分)

ITOUNOTEを使った新世界創設の為、
手始めに伊東は放送室をジャックして
土方へ対する想いを伝え始めるのである。

しかし、神として名乗るのはまだ早い。
故に彼は『カモ』と自ら名乗り、
学校内をとっても混乱させた。


『土方君。
 君の美しさは言葉じゃとても言い表せない。
 待っていてくれ。君の全てを僕に曝け出せるように
 素直にさせてあげよう』


「…必ず俺はカモを見つけ出す。
 あんな恥ずかしい声明を出す変態野郎に土方君は渡せない」

残されていたテープの声明を繰り返し聞き、
ごくりといちご牛乳を飲みながら銀時はそう呟く。
彼は学校で何でも屋のような部活を運営していて、
今回の一連の事件解明を任された。

「ここに、カモ捕縛作戦決行を宣言する!」

「さすがは旦那、ノリノリですね!校内一の名探偵です!」

「山崎君。ここではそうだな…俺の事はSと呼んでくれ
 あと携帯の電源は切っておけよ。ぶーぶー鳴るとうっせーから」

「旦那ぁ。俺もSなんですが、どうしたら良いですかねェ」

こうして、突如土方君との世界創世を企むカモの野望を阻止するため、
ITOUNOTEをめぐった壮絶な心理戦が繰り広げられる事となった・・・。

「Sです。
 今すぐ銀さんに、さっちゃんの尻を叩かせてください」

何故か第二のSが(正体はさっちゃん)現れたりと色々面倒な事件が起きつつも
名探偵銀時ことSは、次第にカモを追い詰めて行く事になる。


「伊東君よぉ…アンタがカモだな。98%の確率で」

「坂田君、違う!僕はカモじゃない!
 信じてくれ、僕の目を見れば分かる!」

「すんまっせん、眼鏡曇っててよく見えません」


はたして、銀時は真実へ辿り着けるのか?
そして伊東はITOUNOTEで新世界を作ることが出来るのか?
全ては劇場版、ITOUNOTE(略してイトノ)で明かされる!


「えす、しってるか

 ひじかたくんは、ぼくしかあいせない」




終わっとけ!(笑)

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