僕の土方君の大好きな人(近藤しゃんと彼は呼ぶ)に
ついて色々書いていたら
前回の日記帳は大変な事になってしまっていた。
(ふふふ、口に出せるような事ではないのでね)
お手伝いの篠原さんになんとなく申し訳なかったので
なるべく日記帳の事に触れないようにしていたが
ある日、何故か苦笑しながら
『二冊目を書いてみたらどうですか』
と新しい日記帳を差し出してくる。
どうして僕が日記を一冊終わらせたのかを
彼が知っていたのかは分からないが
とりあえず、もう一度彼への思いを
綴る事に決めた。
伊東鴨太郎日記〜僕と土方君と時々不愉快な仲間達〜
リターンズ!
『○月×日
土方君がドSコンビと浣腸ごっこをしていた』
総「土方さんのケツ穴ゲーッツ」
土「ちょ、テメェ!何してんだ、そ−ご!」
銀「あーズルーイ。銀さんも混ぜてー」
『スカートめくりと一緒に
何故か同時期に流行る浣腸ごっこ。
ドSコンビはこぞって土方君のお尻の穴を狙ってくるが
さすがは貞操観念の強い土方君だ。
やーめーろーよー、なんて緩い嫌がり方ではなく
ちゃんと彼らを叱り、自分が嫌がっている事を主張している。
ふふふ。僕の土方君はやはり誇り高い人物なのだ』
伊「剥き出しの 彼のふともも さわりたい」
『そんな彼らを眺めながら僕は、
土方君に贈る詩をしたためる。
制服の、あの短いズボンから伸びる彼の足はたまらない。
ああ、思わず息切れ動悸が・・・』
高「クク、俺の中の黒い獣がのた打ち回ってるぜェ」
『と、僕が興奮・・・ではなく、
土方君に想いを馳せている所で
僕のポエマーライバルが現れた』
また子
「貴様らァア!
ここは、ちょうちょ組のテリトリーっス!今すぐ出て行け!」
総「あ、ちょうちょ組のたかしゅぎ一派ですぜィ
面倒くせーのが来やがったモンでさァ」
銀「何?オメーらも土方君を浣腸で喘がせろ!
ゲームやりたいの?やりたいのか?」
土「どんなゲームだよ!つかしてねーよ、最初からそんなモン!」
武市先輩
「申し訳ないですが、今からしんしゅけ様が逆上がりの練習をなさるんです。
なので鉄棒の周りだけ空けて下さってれば宜しいので」
銀「ぶわっはっは!たかしゅぎ、逆上がりも出来ねーのかよ!
ダッセーな、俺も出来ねーけどさ!」
似蔵
「おいお前らぁ、この人を馬鹿にするたァ良い度胸してるねェ」
総「馬鹿になんかしてねーでさァ!
俺も逆上がりは出来ないですぜィ、空中逆上がりは出来やすがね!」
銀「えー!そっちの方がすごくね!?どんだけ器用なんだよ沖田君!」
また子
「ちっ、これ以上しんしゅけ様の邪魔は許さないっス!」
『ちょうちょ組の岡田にぞーまで登場してくる。
マズイ、彼が出てきたとなると
人をおちょくる事を最も得意とするドSコンビといえど危険だ!
せめて僕の土方君だけでも避難を…』
土「たかしゅぎ、逆上がり出来ねーのか?
だったら俺がコツ教えてやるよ」
『そうやって彼らがいがみ合っている間に、
ちょうちょ組の番長であるたかしゅぎに
なんと土方君が直接交渉に向かったのだ。』
高「はっ、さっきまで浣腸ごっこの的になって
喘がされていたテメーがか?」
土「すげぇ心外な言い方はやめろ、というかしてねーから!
あのな。近藤しゃんから教えて貰ったコツがあるんだ。
それで俺も出来るようになって・・・
(キョロキョロと辺りを見回す)
あ、伊東ぉー」
『ブランコに腰掛けて本を読むフリをし、
一連の出来事を見守っていた僕に
土方君が声をかけてくる。
土方君!
土方君が他の奴には目もくれず、
僕だけを探し、僕を選んで呼んでくれた。
天にも昇る気持ちだった。』
土「(他の奴らは忙しそうだし、暇そうな伊東に頼もう)
ちょっとこっちに来てくれねーか?」
伊「な、なんだい土方君。
僕を呼ぶからにはそれなりの理由があるんだろうね?
(眼鏡クイッ)」
土「あのな、たかしゅぎに逆上がりのコツを教えてやりてーんだ。
一緒に手伝ってくれる奴が必要で・・・
その…頼まれてくんねーか?」
『土方君が…あの土方君が僕に頼み事を!
プライドが高く、自分に出来る範囲の事は
意地でも自分でする彼が
僕に頼み事を!しかも一緒にと!
つ ま り 愛 の 共 同 作 業 と い う 事 か 』
土「たかしゅぎ、地面を思い切り蹴るんだぞ。
そこを俺と伊東がちゃんと支えるから
その回る感覚を覚えるんだ。いいな?」
高「・・・ん。」
『あのちょうちょ組の番長と恐れられるたかしゅぎを前にしても、
怖じしもせずにその慈愛を振りまき、
指導する土方君の姿は天使そのものだった。
さすが僕の土方君は、その思いやりの配慮が違う』
土「お、出来たじゃねーか、たかしゅぎ!
な?コツを覚えりゃ簡単だろ?」
高「本当に出来ちまった…。
クク、面白ぇ奴だな、お前。名は?」
土「え…と、しんせん組の、土方とうしろう」
高「とうちろうか…覚えといてやるぜェ。
俺の中の黒い獣にも覚えさせといてやらぁ」
『こうして可憐なる土方君は、
今日もまた一人の男を虜にしてしまったのだ。
全く。
この調子じゃ、今度のお泊まり会は大変じゃないか。
しかし、そんな僕の心配をよそに彼は笑んで、言った』
土「伊東、手伝ってくれてありがとな」
伊「土方君…気にしなくて良い。
だって僕は・・・」
土「え?」
伊「だって僕は、君を…ぐはぁ!!」
銀「あっ、ごっめーん鴨君。
ボール当たっちゃった。
沖田君てば周りの人に当てちゃダメだろー(ニヤニヤ)」
総「すみません、なんだか手元が狂ってしまいやして(ニヤニヤ)」
『こうして僕は、あのドSコンビを皆殺しにする事を決意した』
万斉「山崎先生、見てみるでござる。
拙者のちょうちょ組と先生のしんせん組が
珍しい事に一緒に遊んでいるでござるよ」
山崎「え・・・?
あれ、どう見てもケンカしてると思うんですけど」
お終い!