「いやぁ、総悟、そこ擦るな、ひぁんんん!!」

「あーココ気持ちイイんですかィ?
なんか前立腺とか言うヤツらしいですぜィ、と」

「んぁあ!」




ぐちゅぐちゅ、ぬぷぷっという音を立てて
土方の秘部に総悟は勃起した己自身を激しく出し入れした。
折角整えた布団は行為によって乱され、
先走りしたした土方の精液とローションによって
ヌチャヌチャになっている。




「あっ、気持ちい、気持ちいでさァ、土方さぁん」

「やぁっ、まわ、回すな、ぁ、ああう!」




若いせいか精気漲る総悟は腰を円を描くようにして動かす。
すると粘膜が擦れ合うのと同時にイイ所に当たるのか、
泣き叫びながら土方は喘いだ。




「ひっひぁ、ん、やめ、やめ、ぁっあっ」 「ほら、もっと声小さくしてくだせェ。
いくら副長室が奥の方にあるからって、
誰に聞かれちまうか分からないんですから、ぁ」

「うっ、うぁん」




返事にならない声を出しながら、
なんでこんな事になってるんだと土方は上の空で考える。

てっきり総悟が下かと思って身構えていたにも関わらず、
何故か自分が下で喘がされてる。
しかも総悟は押し倒した後、
待ってましたとばかりに隊服のジャケットからローションを
取り出して土方の秘部に塗りたくり、挿入(しかも生)してきたのだ。

つまり土方とは違い、上でいる準備を万端にしていた事になる。




「やぁ、そう、ご、もうダメ、ゾクゾク、する、ぅ」

「あれ、もうイくんですかィ。
土方さんてば意外と早漏れですねェ」




ニコニコしながら攻めの手を総悟は緩めない。




「あっ、あっ、もう、本当、に…!」




普通俺が上だろ!?と鳴きながら土方は思考を廻らせる。
俺のが背がデカいし年上だし男らしいし上司だし、
なのにどうしたら俺より背が低くて女顔で年下で
部下のコイツに犯される事になるんだ!!?




「ああ、可愛いなぁ土方さん…
我慢して待ってた甲斐があったモンでさァ…」

「だっ、誰が可愛…ああぁ、もう、ぁああ!」




ケツを掘られて初めての射精。
なんだか一方的にヤられてイった気がする。
なんだコレ。
俺の決意を返せ。
純粋なドキドキを返せ。

放った余韻に浸ってそんな事を考えていると、
後を追うように総悟の息も荒くなる。




「はぁ、土方コノヤロー、中に、出しますぜィ?」

「ちょっと待て、いやだ、いやだぁああ!!」




止めようにも遅く、
ドクンと土方の中で総悟は達した。
信じられないというように土方が呆然としていると、
ドサドサとジャケットの内側から総悟が何かを布団に落とす。
バイブにローター、洗濯バサミ、その他諸々。




「ふふ、俺達の初夜はまだまだ長いですぜィ」

「――…!!?」




ニッコリと笑んで言う総悟に、
声にならない悲鳴で土方は返した。
ドS王子の初夜の夜明けは土方にとってとてつもなく遠い。


end.


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